墓守桜

2021年12月3日

毎年、時間を作って訪れているこの桜。竹田市の清水さん宅の墓守桜。初めて訪れたのはJNP大分支部発足後初めての撮影行だった。今は亡き岩崎先生が大型バスを運転し十数名を引率した。あれからもう10年?。当時はカメラの基礎から学ぼうと全自動ならぬ全手動のフィルムカメラ、ハッセルブラッドを併用して臨んだ。田んぼに三脚を立て、見づらいファインダー?で構図、絞り、ピント、シャッター速度を決め、ミラーアップしてシャッターを切る。そしてフィルムを巻く。その「1枚の写真を撮る」操作をじっくり楽しんだ、というより必死だった気がする。緊張感を持って1枚を撮っていた。まさに「一写入魂」(変換すらされない)だった。もちろん経験も自信もないのでうまく撮れていることを祈るばかりだった。

今年は比較的暖かい日が続いたので桜の開花が早かった。事前の情報もないまま不安を抱えて訪れたが、ちょうどよいタイミングだった。あいにくの小雨だったので青空バックに映えるピンクの枝垂れ桜とはならなかったが、曇り空がホワイトキャンバスに絵を描いているようで私は満足だった。